Vortex86MXのページ

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経緯

  1. 中古が安い価格で投げ売りされていたので興味本位で購入
  2. Windows 2000をインストールしてみたが遅くて使い物にならず放置
  3. GUI環境での使用は諦めた。用途がないのでWebサーバーにすることに
  4. FreeBSDのインストールを試みるも、インストーラーが起動せず……
  5. OpenBSDのインストールに成功

スペック

産業用のコントローラーなどに使われる機種です。本Webページはこのハードウェアで動作しています。

DMP EBOX-3300MX-JSK
CPU Vortex86MX(PMX-1000) 933Mhz 32bit i586あたりまでの命令にしか対応していないらしい。クロックあたりの性能はIntelやAMDと比べて低い。Raspberry Pi Zeroのほうがマシ。
RAM DDR2 512MB Raspberry Pi Zeroと同じ容量。増設不可。
ストレージ SATA SSD 32GB 最初から入っていた謎のSSD。養生テープでくるまれている。
ネットワーク 10/100 Mbps LAN うちの回線は最大100MbpsのVDSLなので問題なし。仮にGbEに対応していたとしても、CPU性能が足りていないはず。
サウンド なし なんとこのPCにはサウンド入出力用のポートが搭載されていない。産業機器のコントロール用に割り切った設計である。
消費電力 不明 12V/3AのACアダプタを差し込んだところ問題なく起動した。
OS OpenBSD 7.x i386 FreeBSDはインストーラーが起動せず。NetBSD、OpenBSD、Windows 2000は使用可能。他は試していない。
HTTPd Apache HTTPd 2.4 メインではNginxを使用しているのでなんとなく。Nginxで構成されたリバースプロキシの背後に位置しているため、「Wappalyzer」等のツールではNginxが検出される。

レビュー

使用感

  • GUIはもっさりしていてほぼ使い物にならない。Windows 2000は動作するものの、90年代のPCで動かしているような使用感。
  • SSHの接続を確立するだけで800ms程度待たされる。
  • パッケージのアップデートなどの重い作業はRaspberry Pi Zeroより時間がかかる。

写真等

「DMP EBOX-3300MX-JSK」のヒートシンクを写した写真
ファンや排気口はないためCPUの熱は本体上面のヒートシンクから排出します。
「DMP EBOX-3300MX-JSK」の正面(フロントパネル)を写した写真
USB2.0が2発とSDカードスロット、ランプ2つ(電源、ディスクアクセス)、I/Oポート(規格不明)がついています。
「DMP EBOX-3300MX-JSK」の背面(バックパネル)を写した写真
DCジャック、電源スイッチ、PS/2キーボードポート、VGA端子、LAN端子、USB2.0が1つ、シリアルコネクタが2発搭載されています。シリアルコネクタはいらないので外しました。
「DMP EBOX-3300MX-JSK」のヒートシンクを外した様子を写した写真
上面のヒートシンクを外すと内部が観察できます。CPUやRAM、BIOSチップはひとつの基板にまとめられスロットに差し込まれています。画像下部を見ると、USB2.0の隠しポートもついていることがわかります。
「DMP EBOX-3300MX-JSK」のヒートシンクを外した様子を写した写真。DDR2と同一形状のスロットの基板が外され、ノートPC用のDDR2メモリが差し込まれている。
CPUソケットはDDR2 SO-DIMMと同一形状であるためノートPC用のDDR2メモリが差し込み可能。もちろんこれでは動作しません(この状態で通電させると本体の回路やメモリを破損する危険性があります)。
「DMP EBOX-3300MX-JSK」のヒートシンクを外した様子を写した写真。CPU基板が外されている。
CPU基板を外すとCMOSバッテリやSATAコネクタが見えます。